国内版の洋楽CDの歌詞カードって、なんであんなにいい加減なんでしょうね?。
ちゃんとしてるのもあるんだろうけど、ひどいやつは笑っちゃうぐらいメタメタで。
まず聴き書きした英詞が間違えだらけだから、当然その和訳も支離滅裂じゃないですか。
だから本当に好きなバンドの歌詞は、自分で調べて自分で訳すしかないんですよ。英語なんて苦手なのに。
でもその作業は面倒くさい分、普通に歌詞カードを読むだけよりも印象に残るから。
辞書を引きながら 「わぁ、こんなこと歌ってたんだー」 なんて掴めてきたときのゾクゾク感ったらないですね。
そんなゾクゾク感をたっぷり食らわせてくれたバンド、
イギリスはマンチェスター出身の
“バズコックス”。
両性愛者のボーカリスト、ピート・シェリーが歌う内省的な恋の歌は、
ありったけの挫折感と虚無感でヒネクレちゃった、ヘタレによるヘタレのためのラヴソングなんです。
彼らの代表曲 『エヴァー・フォーレン・イン・ラヴ?』 の中で繰り返されるフレーズ、
Ever fallen in love with someone
You shouldn't've fallen in love with
(誰かに恋したことはあるかい?
好きになってはいけない相手を好きになったことはあるかい?)
なんて、この痛々しい2行だけでも僕みたいなもんは悶死寸前。
とても他人事じゃないんだ。
ときどき僕は、今までの記憶も気持ちも全てリセットできる薬があればいいのに、なんて思うよ。
ときどき僕は、自分のことを誰も知らない土地に行ってゼロから生き直したい、っていう気分になるよ。
片思いっていうのは最初こそ楽しいけど、途中からモヤモヤし過ぎて全然前向きになれないから。
最近はもっぱら “忘れたい忘れたい病” が進行中です。
こうなったらもう、決定的なトドメをもらうために今一度はっきりとアタックしてみようかな?(笑)。
でも若い頃はそうやって絶望感や心の闇全開な曲を書きまくっていたピートも、
ついには精神状態の悪化が原因でバンドを解散させちゃったピートも、
今じゃ普通に女の人と結婚し子供もいて幸せそうらしいんですよ。
やっぱ人間、なるようになるもんなんだなぁ〜とか思えて、ちょっと嬉しい気持ち。
いっそのこと僕も一旦サジを投げちゃって、過ぎるように過ごしてみようかな?。
…なんて、ヘタレててぶきっちょだからできない!w。
♪今日のBGM : EVER FALLEN IN LOVE / BUZZCOCKS