前回、「パンク好きな人が少しでも増えたらいいのになー」 とか書いたけど、例えば僕、理想の女性のタイプでこういうのが1つあるんです。
“外ヅラはめちゃくちゃ大人しくて人見知りで引っ込み思案なんだけど、家ではエゲツない音楽ばっかり聴いてる女の子” とか。
そういう人と、妄想の中ではよく西新宿のレコード屋さんで出会うんです。
見知らぬ2人が偶然同じCDを取ろうとした瞬間、手と手が触れ合っちゃって…
僕 「あっ、すみません!。」
女の子 「ごめんなさいっ。」
僕 「あの…、どうぞCD。」
女の子 「いえっ、いいです、大丈夫です。」
〜CDは最後の1枚だった。〜
僕 「僕はよそで探しますから、いいですよ本当に。」
女の子 「そうですか…。ありがとうございます。」
〜ここで僕は勇気を出して話し掛ける。〜
僕 「…あ、あのっ!、そのCD‥‥『THE STALIN』 お好きなんですか?」
女の子 「‥‥‥‥‥‥‥は、はい。」(←照れながら)
僕 「僕もなんです!。いいですよね あのフレーズ、『吐き気がするほど…』」
女の子 「『…ロマンチックだぜ!』(笑)」
…みたいな。
恥ずかしそうに答えてくれた彼女とそのとき初めて目が合うんです。
そしたら何かが始まるでしょーよ!?。
何かが芽生えるでしょーよ!!?。
という、出会いの奇跡は落ちてないのかなぁ。
よく西新宿界隈を1人で練り歩いてるんだけど、そんな気配は1ミリもないね、今のところ。
でもそういう女性もどこかには存在してると思うんだ。ライブハウスの隅っこの方で
たまに見かけるもん。
あんなに大人しそうで真面目そうな子がこんなライブに来るんだ!?みたいな人。
そういうときは少し気になるんだけど、でも所詮見ず知らずの人なので。チラ見するぐらいが精一杯ですよね。
それにあんまり見ず知らずの人を甘く見てると痛い目に合うんだから、実際は。
ちょうど1年ぐらい前の出来事。
ひょんなことから銀杏BOYZのライブに来てたお客さんの1人とおしゃべりする機会があったんです。見ず知らずの。
それはさっき理想に上げた女性像とは正反対の、
ステージ前の最前列にかじり付いてガンガン頭振ってるようなイケイケな人で。
好きなバンドマンを全国駆け回って追いかけてんのが生きがいなんだって。
僕はそこまでパワフルな人はちょっと苦手なんだけどw、でも好きなバンドの話をできたのはすごい楽しかったんです。
普段身近にそういう話をできる友達ってほとんどいないから。
南海キャンディーズファンが周りに皆無なのと同じぐらいにいないから。
だから僕もよっぽど嬉しかったんでしょうね、次のライブで会うときにはウチからお気に入りのCDをたくさん持って行って彼女に貸しましたよ。
「こういうのもあるよ」 「こういうのもカッコいいよ」、みたいにオススメしてみたら、
「すっごーい、詳しいんですね!。」 とか言ってくれて。喜んでくれて!。
もう僕もすっかり舞い上がってたな〜あの日
…までは。
…それっきり。
音・信・不・通。
な、なんで??。
もしかしてテンションの上がった僕が気持ち悪かったのかな…。
つうかCDは!?。CD貸しっぱなんだけど。
あれ、あげたわけじゃないんだよ〜w。
なんだか全然分かんないんだけど、単にトンズラこかれたとは思いにくいんですよ。
僕もそのとき彼女からCD貸してもらってるから。
お互い貸しっぱなしのまま連絡が取れなくなっちゃって。
とりあえずもう会わなくてもいいから、CDだけ返して欲しいよ(笑)。トホホ。
こういうダメダメな失敗はときどきあるけど、冒頭で書いたようなキラキラした出会いは一切ない。まるでない。
だから頭の中の妄想ライブラリーは、いろんな出会い方のバリエーション・ストックが増えてく一方ですよ。
今度また機会があれば、
“外ヅラは笑顔の明るい爽やかさんなんだけど、家ではスプラッター映画ばっかり見てる女の子” との出会い方を紹介したいです。
♪今日のBGM : ロマンチスト / ザ・スターリン