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よーいドン
誰だって一度や二度、「今までの人生をチャラにして、明日から全く別の自分に変身できたら面白いのに…」 なんて考えたことはあるでしょ?。
ときには、「私のことを誰も知らない国に行って、もう一度ゼロから生き直せたら楽しいかな?」 みたいな空想をしたりもして。
僕はちょうど今そんな気分なんだ。

今回、引っ越しと一緒にお仕事も変えます。
といっても、僕にとって食べてくためのお仕事はなんだっていいんだけど、
それぐらいガラッと環境を変えたくて。
もちろん、環境を変えたところでどうなるもんでもないかもしれないし、
引っ越しや転職だって慣れっこな人からしたら 「何を大げさなw」 なんて笑われちゃうかもしれないけど。
でも今まで 「変わりたい変わりたい」 と思いながら、何もしなかった行動力のない自分にとっては、これは大した問題なんです。

なにせ今度の引っ越しのテーマは 『リセット』 だから。
それは感覚としては、「これから人生の第2章に突入するんだ」 というよりも、
「今からもう一度、第1章を始めるんだ」 ぐらいの気持ち。
僕はちょうど今そんな気分なんだ。












手紙を、書きました。



送る相手は高校の同級生のマミちゃん。



あれは僕が漫画家を目指すための第一歩として、当時青年誌で連載をしていた漫画家の先生の元でアシスタントを始めたときのこと。
初めてプロの現場で働けることが嬉しくて、すぐにそれをマミちゃんに報告したんだ。
そしたら彼女、すっごく喜んでくれたっけ。

マミちゃんには以前から 「保母さんになりたい」 っていう夢があったんだけど、
この就職難の時代にそう思い通りにはいかなくて、結局普通のOLさんになったところだったのね。
だから 「夢に向かってるテラくんがカッコいい」 って言ってくれて。
また、「(保母さんを諦めた)自分の分まで、テラくんを応援するよ!」 とも言ってくれて。
僕も浮かれてたもんだから調子に乗ってさ、今思うと恥ずかしいぐらいの大それた展望を語ったりしたんだ。

思えばあの頃は幸せだったなぁ。 胸いっぱいの希望に溢れてて。
その後は徐々に夢と現実のギャップにぶち当たり、どうしようもない鳴かず飛ばずの毎日に入っていくんだけど。
それでもマミちゃんはたまに話せば、「最近どう?、漫画の方はうまくいってる?」 と、当然僕が目標へ向かって前へ前へ進んでるイメージで聞いてくるわけ。
それがだんだん僕には苦痛になってきちゃってさ。
だってマミちゃんの期待に応えられるような話なんて何もないんだから。
それに大見栄張ってしまった手前、鳴かず飛ばずな現状を知られたくなかったし。


「(もう漫画の話題には触れてこないで欲しい…)」

「(もう僕のことなんてほっといてくれればいいのに…)」


そんなネガティブな思いが頭をぐるぐると駆けめぐり続けたある日、
僕はついにマミちゃんからの電話の着信を無視してしまいました…。

べつにマミちゃんは僕の近況を聞くためだけに電話したんじゃなくて、他に何か用件があったのかもしれないけど。
でも必ず挨拶代わりに聞いてくる 「最近どう?、漫画の方はうまくいってる?」 の問いかけに耐えられなくなってしまって。
僕はそのとき完全に、マミちゃんからも現実からも逃げ出したのです。

もとはと言えば僕が嬉しそうに漫画の世界で働けることを報告したから、マミちゃんもその気持ちに付き合って応援してくれてたのに…。
それを今度は自分の都合で突き放すなんて、
こんなに無様で惨めで情けないことはないですよ。

しかもその情けなさにだっていろんな種類があると思うけど、
僕のは “才能が足りない” とか “技術が足りない” 以前の問題で、決定的に “頑張りが足りない” んです。
もっとやれるはずなのに、やんなきゃいけないのに、自分に甘くて。
それが自分の一番嫌いな部分なんだけど。
良い結果が出なかったときに、「お前は全力でやったのか?」 と自問自答しても、
とてもじゃないけど胸を張って 「やったよ!」 とは答えられなくて。
今が勝負!!ってときでも、ついつい他の楽しいことに気を取られちゃってんだから。
誰のせいにもできないよね。


そして相変わらず、マミちゃんを避け続ける日々は続き、
そのことで気が楽になるどころか罪悪感に苛まれる始末。
漫画はもはやほとんど描かなくなっちゃったし、
もういっそのことマミちゃんの存在自体を忘れてしまいたい…とまで思うようになっていました。


でも、もうやめにするんです。
いろんなことから逃げ続けて、つねに後ろめたさを抱えながら生きるのはもうやめにするんです。
ダメならダメなりにちゃんと納得できるまでやり切る。
なんとかして情けない自分から脱却したいから、これまでの自分にけじめを付けるべく手紙を書きました。
(いきなり電話や面と向かって伝えるのはちょっと怖かった。)

そこでは正直に、「実は君が思っているほど僕は頑張ってはいなかったんだ」 ってことを打ち明けて。
その上で 「もう一度チャレンジしてみたい」 と、
まるで数年前のあの日、プロのアシスタントに採用されたことを報告したときと同じような気持ちで便箋にしたためました。
封筒の裏には新居の住所を添えて、引っ越す日にでも投函しようと思っています。

自分でも不器用だなと思うけど、人生のリセットボタンを押すにはその方法以外に考えられなくて。
マミちゃんから逃げたことが、この情けなかった数年間を最も象徴するような出来事に思えていたから。
これで今までの自分にさよならをして、少しは景色の違う明日に進めたらいいな。

もう10代の頃のような 「売れたい!有名なりたい!」 といったギラついた意欲は薄れてしまったけど、
代わりに芽生えた 「身近にいる大切な人たちに喜んでもらいたい、恩返しをしたい」 というモチベーションは、もしかしたらお金や名声欲以上の原動力になるのかもしれない。

そして何年かかるか分からないけど、とりあえず新人コンクールの賞か何かに引っ掛かることができたなら、
そのときは今度こそ胸を張ってマミちゃんに会いに行こう。
僕の描いた作品を誰よりも先にマミちゃんに読んでもらうんだ。


♪今日のBGM : ローアンドロー / 野狐禅
♪♪〜  夢はいつだってムシのいいもの  あんまり眩しく描きすぎたものだから
    闇雲に目を伏せあったら  僕の姿も虚ろい消えゆくだろう

    誰もが踏みしめてきた諦めの轍や  きらびやかな果てに見えなかった現実や
    あるいは一つ咲かせた幸せのはなむけに  季節は虚ろい消えゆくだろう

    それでもくすぶり続けてる  あてどない時間をもがき苦しんでる
    きっとそれは惨めだろうけど  そこに何か見えるならば

    進む道はそこしかない
    進む道はそこにしかない  〜♪♪


♪今日のBGM : 東雲 / 野狐禅
♪♪〜  約束をしよう  小さな約束一つ
    いつか僕は胸を張って  またあなたに会いに行く
    それまではただ あるがままに  僕は僕を研ぎ澄ませてゆくだけだ

    そしていつか声も涙も枯れ果てて  糸くずみたいなったときは
    あなたの心のずっとずっと奥深くに  そっと結んでくれないか  〜♪♪
| ダメダメの青春 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
コメント欄に自分の事を書くのは失礼かな、と思ったのですが…今回テラさんのブログを読んでチョット思うところがありまして…。以前に私も絵を描くとコメントしたのですが、実は私も漫画家を目指しています。テラさんの様にアシスタント経験はありませんが、コンクールに作品を送ったりしています。やはり現実は甘くなく…。私は長年、病気を患っていて心のどこかで「どうせ私は病気だから」とか「病気だから出来ない」など、いつも楽な方や、または何も行動に移さなかったりしていました。毎年、ひとつずつ年を重ねていくのが怖くて、その度チャレンジする幅が狭まっていくと焦ったりもして…私とテラさんを一緒にしてはいけませんが、今回のブログを読んで改めて自分の事を考えさせられました。。 。人の事を応援している立場でもない私ですが(((^^;)心からテラさんを応援したいなと思いました。応援して下さっていた同級生の女性もテラさんの文章を読んでいるだけで、とても優しくて素敵な女性なんだなと思いました^^きっとまた応援して下さると思います。

テラさんのブログに出会えて良かったです(^^)
長文、失礼致しました。
| 花 | 2010/11/07 9:50 AM |
花さん。
いえいえ全く失礼じゃないですけど、
つうかエェッ?!、花さんもかなり仲間じゃないですか!!。
そういうのもっと早く言ってくださいよー水くさい(笑)。
(あ、でも僕もこの話書いたの初めてだから、花さんの知ったこっちゃなかったか。)

あー分かりますよ、その焦る気持ち。
年齢っちゅう概念は本当に邪魔くさいですよね!。考えたくもない(笑)。
人間ぐらいだよそんな数字数えちゃってんの。

ぜひお互い頑張りましょうよ!。似た者同士。
僕も花さんのコメントを読んでさらに頑張ろうと思えましたし、
花さんもこっからですよ!。ファイトファイト。
南海ファンだってやるときゃやるんだぞ!ってのを見せたいですね。
| テラ | 2010/11/09 11:23 PM |
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