先週、『芸能人特技王決定戦』 という番組の絵画部門にしずちゃんが出場しました。
絵の得意な芸人さんたちが各々の作品を持ち寄って、No.1を決めようという企画。
もっとも、芸術っていうのはお笑いと一緒で、単純に点数付けたり勝ち負けを争えるようなものじゃないと思うので、誰が優勝したとかはどうでもいいんだけど。
とにかく僕はしずちゃんがこの日のために描いてきた絵を見て、震えましたよ。
『再出発』 と題されたこの作品。
辺り一面、樹木や根っこのようなもので塞がれた薄暗い空間に座り込んだ女性が、遠くにある光を見つめています。
これを見てハッとした僕は、かつてしずちゃんが描いた “扉を見つめる少女(仮)” の絵を思い浮かべずにはいられませんでした。↓
こちらはしずちゃんがまだ芸人を始めたばかりの頃に描いた作品で。
ここでも薄暗い廊下に座り込んだ少女は、遠くにある扉を見つめています。
確かこれは当時まだ無名で何者でもなかったしずちゃんが、扉の向こうにあるかもしれない素晴らしい世界(芸能界?)に憧れる気持ちを表現したものらしいのですが。
歩いてるわけでも立ってるわけでもなく、座り込んでるとこがミソで、
「向こうの世界に行きたいけど怖い、怖いけど行きたい…」 みたいな。
そしてこの絵を完成させてから10年近く経った今、
再びしずちゃんが似たような内容と構図の作品を描いたことに驚きませんか?。
ハタから見ればおしずは十分憧れの世界で成功したし、輝いてるように見えるのに、
あの頃の少女は 大人の女性になった今でもまだ、薄暗い場所から遠くにある光を見つめていたんです。
2枚の絵が連作だと捉えるならば、扉の向こう側が、この樹木のトンネルだった?。
夢にまで見たその世界は、結局憧れていたほどの満たされる場所ではなかったのでしょうか…。
でも、だからこその
『再出発』。
しかも今回はそれまで身に付けてきたものを全て脱ぎ捨てての、文字通り、裸一貫での再出発ですから。
以前よりもその想いは強く、まるで
「もう一度や!」 というしずちゃんの心の声が聞こえてくるようです。
…って、べつに本人が絵の解説をしたわけでもないので、ここまでは全部僕の憶測の話なんですけど。
でも僕も再出発願望というか、変わりたい願望がかなり強いタイプだし、
それでいて行動に移せない情けない性格なので、
この絵を見たときに、「あのしずちゃんでもそうなんだ」、
「ひょっとしたら、どこの誰だって大して変わらないのかも…?」 と思えてきて、なんだか分かんないけど泣きそうになりましたね。
自分も頑張らなきゃダメだなって。
そんな感じでしずちゃんは絵の解説もそうだし、基本的に口数少ないから自分のこともあまりしゃべりませんよね?。
でもその分、「あの人は今何を感じて、どう思ってるんだろう?」 と、こっちの想像力を掻き立てられる存在なんです。 いつだって目が離せないのがおしずさん(笑)。
例えば今回の 『芸能人特技王決定戦』 にだって、
なんと驚くことに
1人で南海キャンディーズの漫才衣装を着て出演したんですよ!。こんなこと何年ぶりでしょうか?。
人気者になって顔が売れてからは、ピンで出る仕事に南海の衣装を着ていくことはなくなっていたというのに。
いつもスタイリストさんが用意したオシャレな洋服を着ていたのに。
それが突然昔のしずちゃんに戻ったかのようなこの行為を、作品タイトルの 『再出発』 と繋げて考えずにはいられないじゃないですか!?。
また他にも、「もう古くなったから新しいのに変えれば?」 と周りに言われても、「いや、この写真おもろいやん」 って理由でずっと更新せずにいたタレント宣材写真。
なぜ今年になってついに撮り直す気になったのか?。それも
なぜコンビではなく1人で撮影したのかw(ジョジョのTシャツを着たあれ)。
本人に聞いたら案外 「たまたまや」 とか言われるのかもしれないけど、
おしずの一挙手一投足を深読みせずにはいられません。
こうやってずーーーっと僕の興味と好奇心を惹き付けて止まないしずちゃん。
あの子の再出発がどこへ向かおうとも、ずっーーーと応援し続けていきたいですね。
♪今日のBGM : オールドルーキー / 竹原ピストル
♪♪〜 積み上げてきたもので 勝負しても勝てねぇよ
積み上げてきたものと 勝負しなきゃ勝てねぇよ
何度でも立ち止まって また何度でも走り始めればいい
必要なのは走り続けることじゃない 走り始め続けることだ 〜♪♪